通勤電車の中で、無性に音楽を聴きたくなるときがある。
今日は良くない報告を受けそうだな、とか、先延ばしにできない仕事がある、とか、自分には存在感がないな、とか、過去の失敗がふと頭に浮かんでくる。一つ一つは大したことじゃなくても、それらが無意識のうちに積み重なって、気持ちがあふれそうになる。
そういうとき、無性に音楽を聴きたくなるのだと思う。
音楽が気持ちを相殺してくれる
音楽を聴くことで、あふれそうな気持ちが、相殺されているような感覚がある。内側から込み上げてくるものに、外から違う何かを入れることで、ちょうどいいバランスが保たれる。そんな感じだ。音楽を取り入れることで、頭の考えさせる隙間を埋めているのかもしれない。
普段なら聞き流してしまうような歌詞が、こういうときに限って頭の中で繰り返される。おそらく、今の自分の気持ちにぴったり合う言葉を、無意識に探しているんだと思う。誰かが書いた歌詞の中に、自分の状態を代弁してくれる一節を見つけると、それだけで少し気持ちが楽になる。
言葉にできない気持ちを、誰かの言葉が埋めてくれる
自分の中にある、うまく言葉にできないモヤモヤを、他人が書いた歌詞が代わりに言葉にしてくれることがある。それは、自分の気持ちを誰かに理解してもらったような感覚に近いのかもしれない。
電車に揺られながら、ただ音楽を聴いているだけの時間。でもその数分間が、あふれそうな気持ちをなんとか保ってくれている。そして乗り換えの駅に着けば、また日常の続きが始まる。
そんな小さな時間の積み重ねで、なんとかバランスを取りながら、今日も一日を過ごしていく。
